令和5年度技術士第一次試験:I 基礎科目:I-3-6

令和5年度第一次試験問題
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問題

(出典:日本技術士会のホームページ 過去問題(第一次試験) 基礎科目 令和5年度)

コーチング対話解答

ツトムさん

一つの合成抵抗を求めるのも大変そうですが、3つもあり、それらの大きさの比較をしないといけないのですね。

マナブ先生

抵抗が直列につながっていると、抵抗が大きくなり、
抵抗が並列につながっていると、抵抗は小さくなります。
回路の対称性を使うというのがポイントですね。
まずは一番簡単そうな(c)の回路から見ていきましょう。

ツトムさん

これはホイートストンブリッジ回路ですね。
全ての抵抗値が同じですので、真ん中の導線には電流が流れませんね。

マナブ先生

その通りです。
素早くそれを見抜くことが大切です。
すると、(c)の等価回路はどうなりますか?

Coaching refresh
ツトムさん

このようになります。

ツトムさん

合成抵抗は、
\[
R_c=r
\]
になります。

マナブ先生

その通りです。
次は(b)の合成抵抗を求めてみましょうか。

ツトムさん

これも対称ですので、中央の節点では電流は交差しませんね。
つまり、等価回路は以下のようになります。

マナブ先生

そうですね。
それでは合成抵抗を計算してください。

ツトムさん

真ん中にある4つの抵抗は(c)と同じなのでこの部分の抵抗は\(r\)になります。
よって上側の回路の抵抗は\(3r\)になりますから、全体の合成抵抗は、
\[
R_b=1.5r
\]
となります。

マナブ先生

その通りです。
では最後に(a)の合成抵抗を求めましょう。

ツトムさん

これは対称な回路ではないですね。

マナブ先生

このような回路の場合は、節点電位法で考えましょう。
Aの電位を\(V\)、Bの電位を0として、それぞれの導線を通る電流を仮定してAからBの電位を求めていきます。

ツトムさん

こうですか?

マナブ先生

そうです。
ここでAからBに流れる電流を\(I\)として、合成抵抗を\(R_a\)とすると、全体でどのような式が成り立ちますか?

ツトムさん

\[
V=I\,R_a
\]
となります。
そして各経路での電圧降下の式も作っていくのですね。

マナブ先生

その通りです。

技術士コーチング リフレッシュ
ツトムさん

まずは一番上の経路では、
\[
i_1\,r+i_3\,r+i_3\,r=V
\]
ですね。真ん中を通る経路は、
\[
i_1\,r+i_4\,r+(i_2+i_4)\,r=V
\]
で、一番下の経路は、
\[
i_2\,r+i_2\,r+(i_2+i_4)\,r=V
\]
となります。

マナブ先生

電流についてキルヒホッフの法則を使うと、
\[
I=i_1+i_2
\]

\[
i_1=i_3+i_4
\]
が成り立ちますね。

ツトムさん

これらの式から
\[
I=\frac{5V}{7r}
\]
となりますから、
\[
R_a=\frac{7}{5}\,r
\]
が得られます。
よって、
\[
R_a=1.4r、R_b=1.5r、R_c=r
\]
となりますので、
\[
R_c<R_a<R_b
\]
で、③が答えになります。

マナブ先生

正解です。
これらは、結局それほど複雑な合成抵抗値にはなりませんので、このまま覚えておいてもいいかもしれませんね。

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