第3回 ➀『Help!』でビジネス英語を学ぶ - help –

ビートルズでビジネス英語コーチング
目次

はじめに

ビートルズの代表的な曲の一つである『Help!』で”help”、”much”、”assure”、”if you can”、”appreciate”、”insecure”が用いられている歌詞の意味や、ビジネス英語での使用方法についてコーチングスタイルで学びます。
今回はhelpです。

登場人物

アキラさん:ビジネス英語コーチング生徒

アキラさん

電子機器メーカに勤めている電気系技術者。
英語は昔から苦手でしたが、今度海外の関連会社のエンジニアと一緒に新規製品を開発することになり、英語にどのように慣れ親しもうかと思っています。
技術士の資格を持っており、技術士会の講演会で知り合ったマナブ先生がビートルズ好きだと聞き、話をしていたところ、ビートルズの英語でビジネス英語にも応用できるフレーズがあることを知り、興味を持ちました。

マナブ先生

精密機械メーカでマーケティング課長や開発部長や品質保証センター長を経験し、現在は技術士事務所でコンサルタントを行っています。
海外での仕事も多く、TOEIC最高点は930点。
テクノロジー・コーチングのブログで技術士試験などの情報発信も行っています。

技術士コーチ

重要表現を覚えよう

  • help + 人 + 動詞の原形:「~が~するのを手伝う」
    ★ビジネス場面では
     I will help you solve the problem.
     (問題解決を手伝いますよ)
  • help + 人 + with + 名詞:「~の~を手伝う」
    ★ビジネス場面では
     She helped me with the analysis.
     (彼女は解析を手伝ってくれました)
  • 無生物主語 + help  :「~は役立つ」
    ★ビジネス場面では
     The new design helps reduce costs.
     (新設計はコスト削減に役立ちます)

Music Videoと歌詞

出典:The Beatles 『Help!』
   Written by Lennon-McCartney
   1965年7月

Music Video:Help! The Beatles

歌詞については以下を参照してください。
thebeatles.com help

Help! I need somebody
Help! Not just anybody
Help! You know I need someone
 助けて!僕には誰かが必要だ
 助けて!でも誰でもいいというわけではないんだ
 助けて!わかるだろう、僕に必要な人を

コーチング会話

(1)helpの使い方

help + 人 + 動詞の原形:「~が~するのを手伝う」

help + 人 + with + 名詞:「~の~を手伝う」

無生物主語 + help  :「~は役立つ」

マナブ先生

今回はビートルズの『Help!』の冒頭から見ていきましょう。

アキラさん

私はこの曲が大好きです!
スピード感があって、
ジョンのリードボーカルにポールとジョージのコーラスが重なってくるところが最高ですね。

マナブ先生

そうですね。
この歌はジョンがメインで作詞作曲しましたが、
ジョンもこの歌は『Strawberry Fields Forever 』とともに一番好きな曲だと言っていたようです。
最初のコーチングはこの曲のタイトルにもなっている”help“です。

アキラさん

それは「助ける」や
この場合は「助けて」という意味ですよね。

マナブ先生

その通りです。
でも”help“には他にも役立つ使い方があるんですよ。
基本的には”help“は「相手が何かを達成するのを助ける」の意味です。
  help + 人
この後に動詞を付けることができますが、
その際に”to + 動詞の原形”、
つまり不定詞を付けることもできますが、
“to”を付けずに直接動詞の原形を持ってくることができます。
そして、「相手が~をするのを手伝う」という意味になります。
  「私はあなたが問題解決をするのを手伝います」
の場合、
  ”I will help you to solve the problem.”
とも言えますが、
  ”I will help you solve the problem.”
の形もあります。
というより、不定詞の形よりも、動詞の原形を直接付ける方が良く使われます。

アキラさん

使い方が分かっていればその方が楽ですね。

マナブ先生

端的に伝えられるような感じですからね。
この形式で次の日本語を訳してください。
  「この文書のレビューを手伝ってもらえますか?」

アキラさん

この場合は、
「あなた」に「私を手伝って欲しい」なので、
“Could you”ではじまり、
「人」の部分が「私」なので”me”になりますね。
すると、
  ”Could you help me review this document?”
ですか?

マナブ先生

正解です。
help“のこの使い方は便利ですので覚えておきましょう。
では次です。
help with
という形をみたことはありますか?

アキラさん

あります。
でも違いはよくわかりません。

マナブ先生

では、比べてみましょう。
  ”help me review the document”

  ”help me with the document”
では何が違いそうですか?

アキラさん

前者は「レビューする」という動作。
後者は文書全般について手伝う感じでしょうか。

マナブ先生

いいですね。
つまり、
  help + 人 + 動詞:行動を助ける
  help + 人 + with + 名詞:対象について助ける

という感覚なんです。
例えば
  「彼女は解析を手伝ってくれました」
と言いたいときは
  ”She helped me with the analysis.”
となります。
  「この問題を手伝ってもらえますか」
を訳してもらえますか。

アキラさん

  ”Could you help me with this issue?”
ですか。

マナブ先生

その通りです。
では次の質問です。
助けるのは人だけでしょうか?

アキラさん

うーん…。
普通は人だと思いますが…。

マナブ先生

例えば、
  「新しい設計はコスト削減に役立つ」
と言いたい時はどうでしょう?

アキラさん

あっ。
新しい設計が「助ける」んですね。

マナブ先生

そうです。
help“の主語に、無生物主語、つまり「モノ」を持ってきたときの使い方があります。
この時は「役立つ」という意味になります。
  「新設計はコスト削減に役立ちます」
を英訳してもらえますか。

アキラさん

モノを主語にできるということは、
今の場合は「新設計」”the new design”を
主語にすることができるのですね。
「削減する」は”reduce”を使おうと思いますが、
この場合も”reduce”は原形のままでもいいし、
“to reduce”と不定詞の形にしてもいいのですか?

マナブ先生

そうですね。原形の方が良く使われますけどね。

アキラさん

すると、
  ”The new design helps reduce costs.”
でしょうか。

マナブ先生

正解です。
無生物主語を使うと
日本語の語順に近い形で英語を作ることができますよね。

アキラさん

そうですね。これは使えますね。

マナブ先生

それでは『Help!』の歌詞に戻りますが、最初の
  ”Help! I need somebody
   Help! Not just anybody
   Help! You know I need someone”
を訳してもらえますか?

アキラさん

  「助けて!僕が欲しいのは誰かなんだ
   助けて!誰かじゃないんだ
   助けて!君は知っているよね、僕が欲しいのは誰かなんだ」
ですか?

マナブ先生

直訳としては良いですが、ここで質問です。
“somebody”

“anybody”
の違いは何ですか?

アキラさん

そうですね、使い分けているのですね。
受験の時には、
“some”は平叙文で使って、
“any”は疑問文や否定文で使う
と習ったような気がします。
それと同じですかね?

マナブ先生

そのような覚え方ではうまく感覚がつかめないですね。
  some:ぼんやりと何かがある
  any:いくつかあるうちのどれでも

という意味があります。
“some”の場合は
  ”We need some additional data.”
とすると、話し手は「追加データが存在するはずだ」と思いながら
  「私たちには追加データが必要です」
と言っていることになります。
一方、”any”の例文としては、
  ”We need any additional data you can provide.”
とすると、
  「あなたが提供できる追加データならどれでも必要です」
という意味になります。

アキラさん

そうすると
somebody:話し手の頭の中にぼんやりと浮かんでいる人
anybody:多くの人のうちの誰か

という感じなのですか?

マナブ先生

その通りです。
“somebody”と”someone”は”some”が付いているので同じニュアンスになります。
そうすると『Help!』の最初の歌詞の意味も分かってきますよね。

アキラさん

最初の
  ”I need somebody.”

  「僕には助けてくれる誰かが必要なんだ」
と言って、ぼんやりとした誰かを求めている、そんな感じですね。

マナブ先生

次の
  ”Not just anybody.”
は?

アキラさん

  「ただそれは誰でもいいってわけじゃないんだ」
ですね。

マナブ先生

その通りです。
では最後の
  ”You know I need someone.”
にはどんな気持ちが隠れていると思いますか?

アキラさん

  「僕に必要な人は誰だかわかっているよね」
ということで、暗に
  「君が必要なんだ」
ということを訴えているのですね。

マナブ先生

まさにそこです。
ジョンは直接
  ”I need you.”
とは言っていません。
でも、
  ”somebody” → “anybody” → “someone”
と変化させながら、
だんだん相手に近づいていくんです。
歌のリズムとしても、
“somebody”、”anybody”、”someone”と
変化させることで単調さを無くして、
どんどんと感情が高ぶる様子を表しているのですよ。

アキラさん

その深い意味は分かっていませんでしたが、
インパクトのある出だしで、
歌を聴くだけでそのことは何となく伝わっていたような気がします。

マナブ先生

英語学習者がネイティブと話をしている中で、このようなニュアンスをつかむのは難しいですが、
好きな曲を何度も聴いて、この感覚をつかむことで、
なんとなく相手が伝えようとしていることも理解できるようになります。

  helpを使ったビジネス英文

help + 人 + 動詞の原形:「~が~するのを手伝う」
  • I will help you solve the problem.
    (問題解決を手伝いますよ)
  • Could you help me review this document?
    (この文書のレビューを手伝ってもらえますか?)
  • Thank you for helping us complete the project.
    (プロジェクト完了へのご協力ありがとうございます)
help + 人 + with + 名詞:「~の~を手伝う」
  • She helped me with the analysis.
    (彼女は解析を手伝ってくれました)
  • Could you help me with this issue?
    (この問題を手伝ってもらえますか)
  • Can you help me with the root cause analysis?
    (原因解析を手伝ってもらえますか)
無生物主語 + help  :「~は役立つ」
  • The new design helps reduce costs.
    (新設計はコスト削減に役立ちます)
  • This data will help us make better decisions.
    (このデータはより良い意思決定に役立ちます)
  • Your feedback will help improve the product.
    (あなたのフィードバックは製品改善に役立ちます)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次