第3回 ⑥『Help!』でビジネス英語を学ぶ - insecure –

ビートルズでビジネス英語コーチング
目次

はじめに

ビートルズの代表的な曲の一つである『Help!』で”help”、”much”、”assure”、”if you can”、”appreciate”、”insecure”が用いられている歌詞の意味や、ビジネス英語での使用方法についてコーチングスタイルで学びます。
今回はinsecureです。

登場人物

アキラさん:ビジネス英語コーチング生徒

アキラさん

電子機器メーカに勤めている電気系技術者。
英語は昔から苦手でしたが、今度海外の関連会社のエンジニアと一緒に新規製品を開発することになり、英語にどのように慣れ親しもうかと思っています。
技術士の資格を持っており、技術士会の講演会で知り合ったマナブ先生がビートルズ好きだと聞き、話をしていたところ、ビートルズの英語でビジネス英語にも応用できるフレーズがあることを知り、興味を持ちました。

マナブ先生

精密機械メーカでマーケティング課長や開発部長や品質保証センター長を経験し、現在は技術士事務所でコンサルタントを行っています。
海外での仕事も多く、TOEIC最高点は930点。
テクノロジー・コーチングのブログで技術士試験などの情報発信も行っています。

技術士コーチ

重要表現を覚えよう

  • insecure:「守られていない状態」「安心できない状態」
      「しっかり守られていて揺るがない状態」である”secure”の反対
    ★『Help!』では
     But every now and then I feel so insecure.
     (けれど時々とても不安を感じるんだ)
    ★ビジネス場面では
     The network is insecure.
     (ネットワークの安全上の問題があります)

Music Videoと歌詞

出典:The Beatles 『Help!』
   Written by Lennon-McCartney
   1965年7月

Music Video:Help! The Beatles

歌詞については以下を参照してください。
thebeatles.com help

But every now and then I feel so insecure
 けれど時々とても不安を感じるんだ

コーチング会話

(6)insecure の使い方

insecure:「守られていない状態」「安心できない状態」
  「しっかり守られていて揺るがない状態」である”secure”の反対

マナブ先生

ジョンの心情を表している歌詞である、
  ”But every now and then I feel so insecure.”
を見てみましょう。
まず、”every now and then”の意味はわかりますか?

アキラさん

受験の時に勉強しましたね。
「時々」という意味ですね。

マナブ先生

そうですね。
ではこの歌詞を読んで、
ジョンがどんなことを言おうとしていると思いますか?

アキラさん

insecure“という単語ですが、
最近会社では
「セキュアなソフトの開発」という言葉を
よく聞きますが、
その「セキュア」と関係していますか?

マナブ先生

いいところに気がつきましたね。
“in + secure”ですので、
secure“と関係しています。
“in”は接頭語で否定を表しますね。
例えば
“correct”「正確な」⇔”incorrect”「不正確な」
です。

アキラさん

でも、
そもそも”secure“の意味を
あまりはっきりと認識していませんでした。
「安全な」という意味でしょうか?

マナブ先生

そうですね。
secure” はラテン語の
  ”se + cura”
から来ています。
  se = 離れて
  cura = 心配、気遣い
です。
つまり、
「心配から解放された状態」が元々の意味です。
そこから
secure“は
「安全な」や「確保された」、「安心できる」
という意味になりました。
よって本質的なイメージは
「しっかり守られている揺るがない状態」です。
例えば、
  ”The data is secure.”

  「データは安全です」
と訳せますが、
「外部から守られている」という意味になります。

アキラさん

すると”in”が付くと逆の意味になるので
insecure“は「守られていない」という意味ですか?

マナブ先生

その通りです。
しかし、この歌詞の場合はどのような意味だと思いますか?

アキラさん

「物理的に守られている」
というよりは
「心理的な安全が脅かされている」
という感じで、
「自分に確信が持てない」「不安だ」
という気持ちを表しているのでしょうね。

マナブ先生

素晴らしいです。
では思い出してください。
『Help!』には他に似たような
心理状態を表す表現が出ていましたよね。
覚えていますか?

アキラさん

  ”I’m not so self assured”
ですね。
これは「自信がない」と言う意味でしたね。

マナブ先生

そうです。
この歌では、
「自分に自信が持てない」
「守られていない気がする」
「不安だ」
という感情をいくつかの単語で表現しているのですね。

アキラさん

するとこの
  ”But every now and then I feel so insecure.”
は、
  「けれど時々とても不安を感じるんだ」
という意味ですね。

マナブ先生

そうです。
ジョンの心情が良く表れています。

さてここで少し技術者らしい話をしてみましょう。
アキラさんは先ほど”secure“と言う単語を
「最近会社でよく聞く」と言っていましたが、
情報技術分野ではデータやシステムは単に「壊れない」だけでなく、
「悪意のある攻撃や事故から守られている状態」
であることが求められます。
その時に”secure“はピッタリと当てはまるのです。
例えば、
  ”The system is secure.”
であれば、
  「このシステムは十分に保護されている」
という意味です。

アキラさん

やっと「セキュア」の意味が理解できました。

マナブ先生

情報セキュリティの3要素は知っていますか?

アキラさん

はい。
「機密性」「完全性」「可用性」
ですね。

マナブ先生

これらをまとめておくと以下のようになります。

スクロールできます
機密性:Confidentiality許可した人しか見られないパスワード保護、暗号化
完全性:Integrity勝手に変更されないデータ改ざん防止、電子署名
可用性:Availability必要な時に使えるサーバダウン防止、バックアップ
アキラさん

3つまとめると「CIA」ですね。

マナブ先生

それでは”insecure“を使った英文の練習をしてみましょう。
  「ネットワークの安全上の問題があります」
はどうですか?

アキラさん

insecure“を使えばいいのですね。
  ”The network is insecure.”
です。

マナブ先生

そうです。
  「プレゼンに少し不安があります」
はどうですか?

アキラさん

歌詞と同じような使い方ですね。
  ”I feel insecure about the presentation.”
はどうでしょうか?

マナブ先生

いいですね。
secure“は動詞としても使えます。
「確保しました」という意味です。
  「追加予算を確保しました」

  ”We secured additional funding.”
となります。

アキラさん

先ほどネットワークの安全性の例文が出てきましたが、
ジョンがこの曲を作った当時は
今のように情報技術が発達するなんて
想像できなかったでしょうね。

マナブ先生

そうですね。
でもビートルズは常に
音楽に最先端の技術を取り入れようとしていたんですよ。
当時は音を磁気テープに記録していましたが、
そのテープに同時に録音できる数が決まっていたので、
各パートごとの録音を合わせるのに工夫がされていて、
この『Help!』は2台の4トラック・レコーダーを使用した
初めての例だったのですよ。

アキラさん

ビートルズはレコーディングではいろいろな実験をしていたのですよね。

  insecure、secure を使ったビジネス英文

insecure:「守られていない状態」「安心できない状態」
secure:「安全な」「確保する」「しっかり守られていて揺るがない状態」
  • The network is insecure.
    (ネットワークの安全上の問題があります)
  • I’m feeling insecure about the presentation.
    (プレゼンに少し不安があります。)
  • The system is secure.
    (このシステムは十分に保護されている)
  • We secured additional funding.
    (追加予算を確保しました)

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