第2回 ③『Yesterday』でビジネス英語を学ぶ - used to –

ビートルズでビジネス英語コーチング
目次

はじめに

ビートルズの代表的な曲の一つである『Yesterday』で”seem”、”look”、”believe in”、”used to”、”wouldn’t”、”wrong”、”such”が用いられている歌詞の意味や、ビジネス英語での使用方法についてコーチングスタイルで学びます。
今回はused toです。

登場人物

アキラさん:ビジネス英語コーチング生徒

アキラさん

電子機器メーカに勤めている電気系技術者。
英語は昔から苦手でしたが、今度海外の関連会社のエンジニアと一緒に新規製品を開発することになり、英語にどのように慣れ親しもうかと思っています。
技術士の資格を持っており、技術士会の講演会で知り合ったマナブ先生がビートルズ好きだと聞き、話をしていたところ、ビートルズの英語でビジネス英語にも応用できるフレーズがあることを知り、興味を持ちました。

マナブ先生

精密機械メーカでマーケティング課長や開発部長や品質保証センター長を経験し、現在は技術士事務所でコンサルタントを行っています。
海外での仕事も多く、TOEIC最高点は930点。
テクノロジー・コーチングのブログで技術士試験などの情報発信も行っています。

技術士コーチ

重要表現を覚えよう

  • used to + 動詞原形 「昔は~だった」「以前は~していた」
     過去の習慣・状態を表す(今は違うという含みがある)
    ★『Yesterday』では
     Suddenly I’m not half the man I used to be.
     (突然、僕は以前の自分とは全く違ってしまった)
    ★ビジネス場面では
     We used to manufacture this product in Japan.
     (以前はこの製品を日本で製造していました)

Music Videoと歌詞

出典:The Beatles 『Yesterday』
   Written by Lennon-McCartney
   1965年8月

Music Video:Yesterday | The Beatles

歌詞については以下を参照してください。
thebeatles.com yesterday

Suddenly I’m not half the man I used to be
 突然、僕は以前の自分とは全く違ってしまった

コーチング会話

(3)used toの使い方

used to + 動詞原形 「昔は~だった」「以前は~していた」
   過去の習慣・状態を表す(今は違うという含みがある)

マナブ先生

アキラさん、『Yesterday』の中の歌詞の
  ” Suddenly I’m not half the man I used to be.”
を訳してもらえますか?

アキラさん

” Suddenly “は「突然」ですね。
次の” half the man “が分かりませんね。「半分の人」って何でしょう?

マナブ先生

この” half “は数量でしょうか?
それとも比喩でしょうか?

アキラさん

比喩でしょうね。
人に「半分」というのは変ですから。
すると、「以前よりずっとダメになった」という比喩でしょうか。

マナブ先生

その通りです。
” not half the + 名詞 “で
「~の半分にも及ばない」という慣用的な言い方があります。
では、
  ” I’m not half the man “
はどうなりますか?

アキラさん

  「以前ほどの人間ではない」
という意味ですね。

マナブ先生

そうですね。そしてその” the man “をさらに説明しているのが
” I used to be “なのです。
  ・used to + 動詞原形

   「昔は~だった」
   「以前は~していた」

と過去の習慣・状態を表します。
なので”the man I used to be”で
「以前の自分」という意味になります。

アキラさん

そうすると、この歌詞の意味は
  「突然、以前の自分とは全く違ってしまった」
という意味なのですね。

マナブ先生

その通りです。
お母さんが死んでしまったために、落胆のあまり、
自分は以前とは全く変わってしまったということですね。

アキラさん

” Suddenly “という単語も効果的に響いてきますね。
「昨日」まで普通だった世界が
『ある瞬間』に変わってしまったという。
ポールの歌い方も、少し息を飲む感じで訴えていますね。

マナブ先生

このように感情を表す表現をうまくちりばめていますよね。

それでは
used to “を使ったビジネス表現を見ていきましょう。
  「以前はこの製品を日本で製造していました」
を英訳してください。

アキラさん

used to “の後ろは動詞の原形ですから、
  ” We used to manufacture this product in Japan. “
はどうでしょうか?

マナブ先生

完璧です。
ではここで質問です。
この文は「今でも日本で作っている」でしょうか?
それとも違いますか?

アキラさん

違いますね。
今はもう違うという含みがあります。

マナブ先生

その通りです。
だから、
  ・used to + 動詞原形
は、
   過去の習慣・状態(今は違う)
なんです。
 
ここで英語学習者が間違いやすい点を説明します。
 ➀used to + 動詞原形
  「昔は~していた」(今は違うという含みがある)
 ②be used to + 名詞 / 動名詞
  「~に慣れている」


両方とも” used to “が使われているので、混同しがちです。
➀の” used “は動詞で、
 その後の” to + 動詞の原形 “は不定詞になっています。
一方の
②の” used “は「慣れている」という形容詞で、
 その後の” to “は前置詞ですので、名詞や動名詞が続きます。

②の例文としては次のようなものがあります。
  ” I am used to remote meetings. “
  「リモート会議に慣れています」

アキラさん

不定詞とか動名詞とかが出てくるとわからなくなりますね。

マナブ先生

その気持ちはよくわかります。
だから最初は理屈より、
まずは『Yesterday』の歌詞の
  ” Suddenly I’m not half the man I used to be .”
とその意味をそのまま覚えることですね。
” to “の後ろが” be “という動詞の原形になっていますので、
「昔は~していた」と言いたい時は
動詞の原形を持ってくると。
すると、
  ・I used to work…
  ・We used to manufacture…
  ・I used to manage…

と自然に広がります。

アキラさん

そうですね。歌詞を丸ごと覚えてしまって、
それをテンプレートにして、
他の単語に置き換えていけばいいんですよね。
“used to be”「ユーストゥービー」ですね。

マナブ先生

その通りです。
英語は、
「ルールを覚える」
だけではなく、
「良い文章を体に入れる」
ことで、一気に話せるようになるんですよ。
そのためには、英語の歌の歌詞、特に自分のお気に入りの歌手の歌が最適です。

  used toを使ったビジネス英文

used to + 動詞原形:「昔は~だった」「以前は~していた」
  • We used to manufacture this product in Japan.
    (以前はこの製品を日本で製造していました)
  • The system used to perform better.
    (以前はシステム性能がもっと良かった)
  • I used to work in quality assurance.
    (以前は品質保証業務をしていました)
  • We used to hold meetings face-to-face.
    (以前は対面会議を行っていました)

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