第1回 ➀『Hey Jude』でビジネス英語を学ぶ - make –

ビートルズでビジネス英語コーチング
目次

はじめに

ビートルズの代表的な曲の一つである『Hey Jude』で”make“、”be afraid“、”the minute“、”anytime“、”start to”、 “begin to“、”perform“が用いられている歌詞の意味や、ビジネス英語での使用方法についてコーチングスタイルで学びます。
今回はmakeです。

登場人物

アキラさん:ビジネス英語コーチング生徒

アキラさん

電子機器メーカに勤めている電気系技術者。
英語は昔から苦手でしたが、今度海外の関連会社のエンジニアと一緒に新規製品を開発することになり、英語にどのように慣れ親しもうかと思っています。
技術士の資格を持っており、技術士会の講演会で知り合ったマナブ先生がビートルズ好きだと聞き、話をしていたところ、ビートルズの英語でビジネス英語にも応用できるフレーズがあることを知り、興味を持ちました。

マナブ先生

精密機械メーカでマーケティング課長や開発部長や品質保証センター長を経験し、現在は技術士事務所でコンサルタントを行っています。
海外での仕事も多く、TOEIC最高点は930点。
テクノロジー・コーチングのブログで技術士試験などの情報発信も行っています。

技術士コーチ

重要表現を覚えよう

  • make + 人・物 + 形容詞 「~を...の状態にする
     ある状態に変化させる
    ★『Hey Jude』では
     Hey Jude, don’t make it bad.
     (ねぇ、ジュード、悪く考えないで)
    ★ビジネス場面では
     This update makes the system more stable.
     (この更新でシステムがより安定する)

Music Videoと歌詞

出典:The Beatles 『Hey Jude』
   Written by Lennon-McCartney
   1968年8月

歌詞については以下を参照してください。
thebeatles.com hey-jude

Hey Jude, don’t make it bad
Take a sad song and make it better
 ねぇ、ジュード、悪く考えないで
 悲しい歌だって、明るいものにできるんだよ

コーチング会話

(1)makeの使い方

make+ 人・物 + 形容詞  「~を...の状態にする」
   ある状態に変化させる

アキラさん

この曲はビートルズの代表作ですね。

マナブ先生

『Hey Jude』は本当に名曲ですね。
アキラさんは、この曲のどこに一番惹かれますか?

アキラさん

優しく励ましてくれる感じが好きです。

マナブ先生

いいですね。「励ます」という感覚を英語で自然に受け取れるようになると、英語が単なる暗記ではなくなります。
ところで、この曲は誰に向けて書かれたか覚えていますか?

アキラさん

ジョン・レノンの息子のジュリアンですよね。両親の離婚でつらい思いをしていた時に、ポール・マッカートニーが励ますために作ったと聞きました。

マナブ先生

そうですね。つまり、この曲は「相手を支える英語」でできているんです。
ビジネスでも海外のエンジニアと仕事をすると、技術だけではなく、相手を安心させる言葉が大切になります。

アキラさん

確かに、共同開発では信頼関係が重要ですね。

マナブ先生

その通りです。それでは早速、覚えておいた方がいい英語フレーズに入りましょうか。
『Hey Jude』に何度も出てくる
“make” を見ていきましょう。
アキラさん、”make” というと、まずどんな意味を思い浮かべますか?

アキラさん

「作る」ですね。

マナブ先生

そうですね。学校英語ではまず “make = 作る” を習います。
では質問です。
『Hey Jude』の
  ”Don’t make it bad.
  Take a sad song and make it better.”
“make” も、「作る」でしょうか?

アキラさん

うーん…。
「それを悪く作る」だと少し変ですね。

マナブ先生

その違和感が大事なんです。
では、”better” や “bad” の品詞は何でしょう?

アキラさん

形容詞...ですか?

マナブ先生

そうです。
つまりここでは、
★ make + 人・物 + 形容詞
の形になっています。
では、この形はどんな意味になりそうですか?

アキラさん

「~を…の状態にする」でしょうか。

マナブ先生

その通りです。
だから、
  “make it better”
  「それをより良い状態にする」
  ”don’t make it bad”
  「それを悪い状態にするな」

になるんですね。
“it”「それ」というのは、この歌詞ではジュードが抱えている悩みとか気持ちという意味ですね。

アキラさん

すると
  ”Hey Jude, don’t make it bad
  Take a sad song and make it better”

  「ねぇ、ジュード、悪く考えないで
  悲しい歌だって、良くできるんだよ」
という意味ですね。

マナブ先生

そうです。このフレーズは何度も出てきますね。

アキラさん

発音は「メイキィバッ」と「メイキィベラ」ですね。
make it better“は何度も出てきますから、
何度も励ましているという感じなのですね。

マナブ先生

では、ここから実務英語に結びつけましょう。
  make + 人・物 + 形容詞
 を使って、
  「この成功は私を喜ばせる」
を英語にするとどうなりますか?

アキラさん

「私を喜んでいる状態にする」と考えると、
「喜んでいる」というのは”happy”なので
  ”This success makes me happy.”
でしょうか。

マナブ先生

完璧です。
“make”「変化を生み出す動詞」として非常に重要です。
この場合の“make”は「私」を
「うれしい」という状態に変化させるという意味で使われています。
他にも、技術現場では、
  ”This update makes the system more stable.”
  「この更新でシステムがより安定する」
のように使われます。
では逆に、
  ”Don’t make the schedule too tight.”
は、どんなニュアンスでしょう?

アキラさん

  「スケジュールを厳しすぎる状態にしないでください」
ですね。

マナブ先生

そうです。
技術会議では、
  ”This is impossible.”
より、
  ”Don’t make the schedule too tight.”
の方が柔らかく調整できます。

アキラさん

そういえば、
  ”By making his world a little colder”
にも “making” が出てきますよね。
これも同じ使い方でしょうか?

マナブ先生

いいところに気づきましたね。
では、まず全文を見てみましょう。
  ”For well you know that it’s a fool who plays it cool
   by making his world a little colder.”
この最初の”for”は「なぜなら」「だって」という意味です。
次は”you know well”の”well”を強調して”well”が前に出てきていますね。

アキラさん

「君も良ーくわかっているよね」
という意味になるのですね。

マナブ先生

そうですね。
次の”it’s a fool who”は「~という人は愚かです」という意味で、”who plays it cool”の「冷静を装う人」を説明しています。
そして”by ~ing”で「~することによって」という意味です。

アキラさん

そうするとそこの”making his world a little colder”は
先ほどの“make”と同じ
  make + 人・物 + 形容詞
の使い方で、「彼の世界を少し冷たくする」という意味になって、全体の意味は「彼の世界を少し冷たくすることによって冷静に装っている人は愚かだってことは、良ーくわかっているよね」ということですね。

マナブ先生

その通りです。
「悩みを閉じ込めて、冷静を装ってないで、
もっと感情を外に出していいんだよ」というメッセージなのでしょうね。

  makeを使ったビジネス英文

make + 人・物 + 形容詞 「~を...の状態にする」
  • This update makes the system more stable.
    (この更新でシステムがより安定する)
  • The new design makes maintenance easier.
    (新設計で保守が容易になる)
  • Don’t make the schedule too tight.
    (スケジュールを厳しくしすぎないでください)
  • Don’t make unnecessary changes.
    (不要な変更をしないでください)

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