令和7年度技術士第一次試験:I 基礎科目:I-3-1

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問題

(出典:日本技術士会のホームページ 過去問題(第一次試験) 基礎科目 令和7年度)

コーチング対話解答

技術士コーチング
ツトムさん

3×3行列ですので、掃き出し法を用いて計算していきます。
まず、以下のように、単位行列を並べた行列\([A I]\)を作り、
行に関する基本変形を用いて、\([I A^{-1}]\)の形にするのですよね。

\[
\begin{bmatrix}
1 & a & a^{2} & 1 & 0 & 0 \\
0 & 1 & a & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 1 & 0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\]

マナブ先生

オーソドックスなやり方ですね。丁寧にやっていきましょう。

ツトムさん

まずは1行目から2行目を\(a\)倍したものを引きます。

\[
\begin{bmatrix}
1 & a & 0 & 1 & -a & 0 \\
0 & 1 & a & 0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 1 & 0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\]

ツトムさん

次に、2行目から3行目を\(a\)倍したものを引きます。

\[
\begin{bmatrix}
1 & 0 & 0 & 1 & -a & 0 \\
0 & 1 & 0 & 0 & 1 & -a \\
0 & 0 & 1 & 0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\]

ツトムさん

これで左側が単位行列になりましたので、右側が逆行列となります。
答えは②ですね。

マナブ先生

その通りです。
ただ、問題を解いていて感じたと思いますが、非常に簡単な方法でした。
それは、行列の形に特徴があります。

ツトムさん

上三角行列で、対角成分が全て1ですね。

マナブ先生

その通りです。
このタイプは単位行列に「上だけ」くっついた形です。
よって、掃き出し法による計算も非常に簡単だったのです。
この場合は、逆行列も同じ形で、
上三角行列で対角成分が全て1になるのです。

ツトムさん

それでは逆行列を以下のようにおくことができるのですね。

\[A^{-1}=
\begin{bmatrix}
1 & x & y \\
0 & 1 & z \\
0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\]

マナブ先生

逆行列の定義は?

ツトムさん

\(AA^{-1}=I\) です。

マナブ先生

それに代入して\(x、y、z\)を求めていけばいいのですね。

ツトムさん

(1,2)成分は、\(a+x=0\)となり、\(x=-a\) ですね。
(2,3)成分は、\(z+a=0\)となり、\(z=-a\) ですね。
(1,3)成分は、\(y+az+a^{2}=0\)となり、\(z=-a\)を代入して、\(y=0\) となります。
先ほどと同じ結果になりました。

\[
AA^{-1}
=
\begin{bmatrix}
1 & a & a^{2} \\
0 & 1 & a \\
0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\begin{bmatrix}
1 & x & y \\
0 & 1 & z \\
0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
=
\begin{bmatrix}
1 & a+x & y+az+a^{2} \\
0 & 1 & z+a \\
0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
=
\begin{bmatrix}
1 & 0 & 0 \\
0 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 1
\end{bmatrix}
\]

マナブ先生

そうですね。行列の形を見て、解法を選べるようになるといいですね。

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