はじめに
技術士受験への意欲がさらに高まってきたツトムさん。
「よし、やる」と決めた今だからこそ、次に気になってきたのは試験の全体像でした。
試験はいつ、どんな形式で行われ、何を準備すればいいのか。
今日は、第一次試験の概要を整理しながら、
ツトムさん自身が“自分なりの受験戦略”を描く時間です。
今日のテーマ
- 技術士第一次試験はいつ行われますか?
- 第一次試験はどのようなことが問われますか?
- 申込みに必要なものは何ですか?
コーチング対話
ツトムさん日本技術士会のホームページを見て、第一次試験の受験案内を確認してみました。
試験に関するスケジュールを、自分なりに整理してみたんです。





いいですね。
こうして自分の手で可視化すると、試験が「遠いイベント」ではなく、
「現実的な予定」として見えてきます。
日程は毎年少し変わりますから、
受験をするその年の日本技術士会のホームページをよく読んで準備を進めてくださいね。



試験時間は、毎年同じなのでしょうか?



試験時間も年によって変わることがあります。
午前に専門科目、午後に基礎・適性科目という年もあれば、午後のみという年もありました。
だからこそ、「例年こうだから」ではなく、その年の申込み案内を丁寧に読むことが大切ですね。





試験地を見ると、
北海道、岩手県、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、
石川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、
香川県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県
になっていますから、
地方に住んでいる人は試験時間を考えて移動をしないといけないですね。



そうですね。
試験そのものだけでなく、当日のコンディションをどう整えるかも、立派な受験戦略です。
前泊するのか、当日移動にするのか。
「自分が一番集中できる状態はどれか」を考えてみるといいですね。
試験科目について:基礎科目・適性科目・専門科目



試験科目は、基礎科目・適性科目・専門科目の3つで、
すべてマークシート方式なんですね。
過去問も見てみましたが、基礎科目は範囲が広くて問題数も多い印象でした。
ただ一つ一つはそれほど難しくなさそうで、
しっかりと試験勉強をして、
うまく時間配分をすれば何とかなりそうです。



そうですね。基礎科目は確かに幅広いですが、
一問一問は基本的な内容が中心です。
「完璧を目指す」よりも、
「確実に拾う」意識で学習すると、手応えが変わってきますよ。



適性科目は、
技術士法や労働安全に関する問題や環境に関する法律やエネルギー情勢
などが多く、倫理の問題もありました。



そうですね。
技術士は高度な専門知識を持っているので
それを適正に使用しなければいけないという責務を負っています。
技術者倫理は非常に重要なことで、
それが守られずに社会的に大きな問題になることもありますので、
技術士はしっかりと社会を守る番人としても活躍しなければいけないのです。
この科目は、技術者としての在り方を確認する時間だと捉えてみてください。



専門科目は、受験する技術部門によって異なり、
私は機械部門を受けますが、やはり難しそうに感じました。



正直な感想ですね。
専門科目は基本を押さえてしっかりと勉強を進めていけばクリアできますよ。
各科目の配点・合否判定について



配点は
・基礎科目は1問が1点で合計が15点、
・適性科目は1問が1点で合計が15点、
・専門科目は1問が2点で合計が50点、と最も高い
ので、専門科目を頑張ることが重要ですね。



また、
基礎科目と専門科目はすべてを解答するのではなく、
自分で解答する問題を選ぶことができるのですね。
これはまた悩ましいですね。
自分の得意な問題を選ぶことができるとも言えますが、
すべての問題に一応目を通す必要があり、
それで時間がとられてしまいそうですね。



それはポイントでもありますね。
「解けそうな問題を素早く見極める力」は、事前の訓練で身につきます。
過去問演習は、知識確認だけでなく、判断力を鍛える場でもあるのですよ。
それから気を付けなければいけないのは合否判定基準です。



合否判定は、各科目50%以上なので、
各科目ごとに半分以上が正解でないといけないのですよね。



その通りです。
合計点ではなく、すべての科目で基準を超える必要がある。
つまり、「得意科目でカバーする」ではなく、「苦手を作らない」意識が大切ですね。



それでは例えば基礎科目、専門科目が満点でも、
適性科目が50%未満だったら不合格になってしまうのですね。



そうです。
また注意しなければいけないのは解答用紙に
多くマークしすぎてはいけないということです。
専門科目の場合、35題中25題を選択となっていますが、
多く回答すると失格です。
例えば24問しか解かなかった場合、
つまりマークしなかった場合はその24問が採点され、
1問は0点となりますが、
26問解答してしまった場合、
つまり26か所にマークをしてしまった場合は、
すべて正解であったとしても採点されずにこの科目のすべてが0点となります。



おー、怖っ。
解答数を多くマークしすぎると失格になる、という点は要注意ですね。



はい。
これは試験で最も“もったいない失敗”の一つです。
「何問解くか」「どこまでマークするか」を、
事前に身体で覚えるくらい練習しておきましょう。
技術士第一次試験申し込みに必要なもの



申込み案内で申込みに必要なものについても確認しました。
写真や受験手数料のほか、一部免除に該当する場合は証明書が必要なんですね。



そうです。
試験の一部免除に関して少し複雑なので説明をすると、
中小企業診断士に登録している人と、
教養課程または登録養成課程を修了した人でその修了日から3年以内か、
中小企業診断士第2次試験に合格して、
その合格の日から3年以内の人が経営工学部門で受験するときは、
専門科目が免除になります。
また情報処理技術者試験の高度試験の合格者か、
情報処理安全確保支援士試験の合格者が情報工学部門を受験する場合は、
専門科目が免除になります。
それぞれ登録証や合格証などのコピーが受験申込みには必要になります。



それぞれ難関の試験を突破した人でないと免除がないので、
抜け道ではなさそうですが、二つの資格を取りたい人にとっては、少し楽になりますね。
そういえば電卓が使用可能なのですね。
今時電卓を持っている人が少ないかもしれませんが、
計算問題を筆算でするのは大変ですから、
これは準備しておいた方がいいですね。



電卓に関しては昔から同じようなことが記載されていますね。
四則演算、平方根、百分率及び数値メモリのみ有するものに限ると。



私は最近は計算はスマホについている電卓かパソコンでやってしまうので、探しておきます。





試験当日に慌てないためにも、「使い慣れた電卓を用意する」ことも立派な準備です。
まとめ
- 注意:最新情報は、必ず日本技術士会の公式ホームページで確認してください。
- 令和8年度(2026年) 技術士第一次試験に関する日程
| 令和8年 6月10日(水)~6月24日(水) | 受験申込書等配布 |
| 令和8年 6月10日(水)~6月24日(水) | 郵送による受験申込み受付期間 【6月24日までの消印有効】 |
| 令和7年 6月10日(水)9:00 ~6月23日(火)17:00まで | WEBによる受験申込み受付期間 |
| 令和7年 11月22日(日) | 筆記試験 |
| 令和8年 2月 | 合格発表 |
- 令和7年度(2025年) 技術士第一次試験の時間割と配点
| 試験日 | 試験科目 | 時間割 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 令和7年11月23日(日) | 専門科目 | 10:30~12:30(2時間) | 50点(1問2点) |
| 適性科目 | 13:30~14:30(1時間) | 15点(1問1点) | |
| 基礎科目 | 15:00~16:00(1時間) | 15点(1問1点) |
- 試験科目
| 試験科目 | 出題範囲 | 問題数 |
|---|---|---|
| 基礎科目 | 科学技術全般にわたる基礎知識を問う問題 4年制大学の自然科学系学部の専門教育課程修了程度 | 次の各問題群から、それぞれ6問、計30問出題され、各問題群からそれぞれ3問ずつを選択し、計15問解答 1群:設計・計画に関するもの 2群:情報・論理に関するもの 3群:解析に関するもの 4群:材料・化学・バイオに関するもの 5群:環境・エネルギー・技術に関するもの |
| 適性科目 | 技術士法第四章(技術士等の義務)の規定の遵守に関する適性を問う問題 | 15問出題され、全問解答 |
| 専門科目 | 当該技術部門に係る基礎知識及び専門知識を問う問題 4年制大学の自然科学系学部の専門教育課程修了程度 | 各技術部門とも35問出題され、25問選択して解答 |
- 合否判定基準は、すべての科目で50%以上の得点
- 指定されている問題数以上を解答すると失格になる
- 令和8年度(2026年) 技術士第一次試験の試験地・試験会場
- 北海道、岩手県、宮城県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県及び沖縄県
- 筆記試験の会場は、10月下旬頃の官報で公告および日本技術士会ホームページに掲載。また受験票(11月上旬発送)にて通知
- 試験科目は基礎科目、適性科目、専門科目の3種類で、解答方式は全てマークシート方式
- 中小企業診断士と情報処理技術者試験の合格者は第一次試験の専門科目の免除がある
- 経営工学部門の専門科目が免除になる人
- 中小企業診断士に登録している人
- 養成課程又は登録養成課程を修了した方であって当該修了日から3年以内の方
- 中小企業診断士第2次試験に合格した人であって当該合格日から3年以内の方
- 情報工学部門の専門科目が免除になる人
- 情報処理技術者試験の以下の高度試験合格者
- ITストラテジスト試験
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャ試験
- ネットワークスペシャリスト試験
- データベーススペシャリスト試験
- エンベデッドシステムスペシャリスト試験
- ITサービスマネージャ試験
- システム監査技術者試験
- 情報処理安全確保支援士試験合格者
- 情報処理技術者試験の以下の高度試験合格者
- 受験手数料は平成8年度(2026年):13,000円
- 試験では電卓の使用が認められているが、電卓は、四則演算(+-×÷)、平方根(√)、百分率(%)及び数値メモリのみ有するものに限る

