今日のテーマ
- 適性科目とは何ですか?
- 適性科目はどんな視点で問題が作られているでしょうか?
- その本質を踏まえて、どのような勉強をすればいいのでしょうか?
コーチング対話
ツトムさん適性科目というのは
「技術士として適切な資質を持っているか」
を試験する科目ですよね。
でも、正直なところ、筆記試験でどうやってそれを測るのか、
少し分かりにくく感じていました。



いいところに気が付きましたね。
技術士第一次試験実施大綱には
「技術士法第4章の規定の遵守に関する適性を問う問題」
と記載されています。
では視点を変えて考えてみましょう。
「技術士としての資質」は、どんな場面で問われると思いますか?



やはり、法律を守ることや、社会に与える影響を考えた行動でしょうか。





まさにそこです。
適性科目は、技術士法第4章にある規定――いわゆる3義務2責務を、
実際の社会の中でどう判断し、行動できるかを確認しているのですね。





以前教えていただいた技術士法の3義務2責務ですね。
確かに、条文をそのまま問う問題もあれば、
それらと社会の問題を組み合わせた問題になっているものもあるようですね。
ちょっと各問題の分類をどのようにしようかと迷ってしまいました。
最初は技術士法第4章のキーワードで分類しようと思いましたが、
技術士法の3義務2責務と社会問題を組み合わせている問題は、
社会問題の方のキーワードで分類してみました。



良い視点です。
社会問題との組み合わせの方は「総合技術監理 キーワード集」を参考にしたのですね。



そうです。最初は「修習技術者ガイドブック」などからも
キーワードを選んでみたのですが、
「総合技術監理 キーワード集」のほうがしっくりきました。



自分で何が問われているのかを考え抜いて、
出題傾向をつかむというのはとても良いことです。
それでは具体的にどのような問題が出ていたか説明をしてもらえますか。



最初は技術士法第4章の条文そのままの問題ですね。
あるいはその条文の内容と関係する技術者の行動に関する問題です。
そして各種学会や団体の倫理要綱や倫理規定、行動規範についての問題が出ています。



倫理的な行動に関する問題は紛らわしい文章のものもあるので、
条文の内容をしっかりと理解しておくことが重要ですね。
他は社会問題との組み合わせですね。



そうですね。
特に国内での法律や規定の改定、国際的な条約改定があったタイミングで、
それに関する問題が出ることが多いようです。
最新の情報に対して鋭くなっている必要がありますね。



最先端の技術を進める中で、法律というのは気にすべき重要なものですからね。
一見素晴らしい技術であっても落とし穴があるかもしれませんので、
そのリスクを十分吟味したうえで取り組むべきですね。
法律改正以外で時事的な事項では何がありましたか。



大きな災害や事故が発生すると
それに関する技術的な視点からの出題がされることがありますね。





そうですね。
災害などは自然現象ではありますけれど、
その被害が大きくなる、あるいは防ぐことができなかったことの背景には
安全の優先順位の付け方や、不正などが隠れていることがありますので、
そうならないための考え方を確認するための問題が出ていますね。



また、ハラスメントやダイバーシティに関する問題も出ていますね。



それらも世の中で起きている事件などから出題されているのでしょう。
自分自身が優秀であるだけでなく、
周囲の人が力を発揮できる環境をつくれるか――
そこも適性科目が見ている大切なポイントですね。
まとめ
- 適性科目は、「技術士法第4章(3義務2責務)」がすべての土台
- 法律・条約改定や、災害発生などの情報のアンテナを高く
- 技術士法第4章(技術士の義務・責務)
- 技術者などの倫理・資質能力(コンピテンシー)
- 科学技術
- 経済性管理:事業管理
- 人的資源管理:労務管理、人材開発
- 情報管理:情報の保護・活用、情報セキュリティ、知的財産権、営業秘密
- 安全管理:公衆安全、公益通報者保護法、製造物責任、リスクマネジメント、国際安全規格、国際標準、事故・災害の未然防止、システム安全工学手法
- 社会環境管理:持続可能性、気候変動、生物多様性、廃棄物処理、組織の社会的責任

